<呉急行電鉄>車両設定…800系(過去の車両)
2004年 12月 17日
~呉急唯一の「ロマンスカー」~
呉急800系は、1953~1954年に、「音戸線」が「音戸口」まで開通した
ときに製造された転換クロスシート車である。
…
もともと「音戸線」は、宮原付近の造船所へのアクセス路線として建設
された線であるのだが、音戸や早瀬の島々への観光開発をもくろんだ
呉急が、「宮原支線」を延伸して、「音戸線」として観光開発の足がかりを
築いた。
その時に、広島⇔音戸口間の「ロマンスカー」として誕生したのが、本形式
である。
車内は、呉急唯一の転換クロスシートを採用。
野暮ったい外観ではあったが、「呉急のフラッグシップ」的な役割を担った。
しかし、その後の乗客の増加に対処できにくくなり、次第に急行運用から
外されて、ローカル運用に回されていった。
音戸線ローカルで余生を過ごした後、1989年に除籍された。
2700系でクロスシートが復活したが、それは特殊な車両条件だからで
あり、この車以降は、本格的な急行運用車両は作られていない。
<Spec>
製造初年…1953年・日本車両
モーター出力…80Kw×4(1両あたり)
ブレーキ方式…自動空気(SME)/発電制動常用
その他の特徴…転換クロスシート