<呉急行電鉄>車両設定…510系(他社譲渡授受・過去の車両)
2004年 12月 25日
~終戦後の助っ人・その1~
呉急510系は、1946年頃に関西電鉄からやって来た、高床・平坦線用の電車である。
関西電鉄時代の車番は1270で、四条畷線(現・学研本線)で活躍していた。
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終戦後、各私鉄は戦争で酷使された車両を抱え、どこも車両運用に四苦八苦していた。
その解消のために、当時の運輸省は、大都市の大手私鉄に大型の規格車両を導入して、捻出された小型車両を地方私鉄に振り分けるという施策を施した。
呉急では、車両を「受け入れる」側に回り、関西4社、関東1社から車両を調達した。
上の会社の内の1社である、関西電鉄から呉急入りしたのが510系である。
14m級の車体はやや床が高く、ホームとの間に段差があって、乗り降りがしづらかったらしい。
さらに、以前活躍していた「関西電鉄畷線」は平坦線で、勾配が続く本線では使えないため、もっぱら「牛田線」「吉島・古市線」専用車として活躍していた。
1970年代に車体更新を受け、1300系に生まれ変わっている。
<Spec>
製造初年…1930年代
ブレーキ方式…SME(自動空気)